『閉ざされた世界』
水晶の森 きらきら
風と葉が囁く しゃらしゃら
触れる足下 さくさく
月の光 歪ませて虹色 きらきら
優風 森を揺らす しゃらしゃら
そこを歩く私 裸足で踏む大地 さくさく
スレートグレイの空 三日月が冷たく笑う
揺らめく光はぜんぶずっと 無機質で不自然
耳に残るざわめき 悪戯な妖精が嘲っているよう
砕けて大地に混じる森 還るというより同化で無意味
そこを歩く私 どこまでゆくの ひとりきり
ただ綺麗な水晶の森 綺麗なだけの水晶の森
さくさく さくさく さくさく
どこまでも透ける水晶の森 でも果てが見えない
何も動かない 迷い込んだまま取り残された私